折角買った補聴器なのに。その⑤
折角買った補聴器を使い難い原因のその⑥は。
補聴器をつけてもハッキリ聴こえない。
これはなかなか難しい。補聴器をつけて何処で何を聴くかによって聴こえかたは違ってきます。何百人もの中でワイワイガヤガヤしてる中ではどんな補聴器をもってしても(ハッキリ聴こえないでしょう。)。
補聴器をつけてもハッキリ聴こえないことはあります。状況によるのです。
静かな所で目の前の人の話し声がハッキリ聴こえないと、これは補聴器の調整の問題だと思われます。補聴器は人が多くなれば成るほど聴こえ難くなっていきます。
補聴器をつけて聴いた時と外して聴いた時の(差)が補聴器の効果になります。補聴器は耳の役割をするにではなく、失われた聴力を補完するものです。
補聴器に両親から頂いた耳と同じ事を望むと無理が生じます。残念ながら、今の補聴器はその程度のものなのです。
但し、補聴器を使い、補聴器になれられると、ほとんどのお客様はその効果を感じられます。補聴器が無いと全く聴こえないと。おっしゃられます。
⑦番目は。
テレビが聴こえない。
テレビに関してはNHKのニュースが聞き取れれば補聴器は充分仕事してると思います。只、ドラマ、バラエティー等は聴きにくいようです。
私はテレビについて、テレビメーカーのお客様相談室に電話をして難聴者用のテレビを作ってください。と進言させて頂きました。全ての家電メーカーに。今のテレビはスピーカーから俳優さんの台詞、音楽、効果音が一度に出てきます。台詞と音楽、効果音の音が同じ大きさだったら補聴器で台詞だけを大きくして聴くなんて事は出来ません。
テレビの側で台詞以外の音を小さく出来れば、台詞は聞き取り易くなります。小さい補聴器にそのような機能を組み入れるより、大きなテレビにその機能を組み込むほうがずっと容易いのです。そして今の技術ならそんな事はいとも簡単に出来るでしょう。補聴器用のテレビとして発売し、たとえ金額が上がっても難聴の方々は購入されるでしょう。
グラハムベルが母親の難聴の為に開発した電話が健聴者の物になってしまった。もっと難聴者の事を考える世の中になってほしいものですね。