折角買った補聴器なのに。その2。
補聴器を買ったのに使えない原因の二番目は。
②自分の声が響く、自分の声が変わって聞こえる。(桶の中で喋っているように聞こえる。)
この悩みが結構多いです。補聴器を考えて補聴器を着けようと思い来店されるのですが、耳を塞いだ時の事を理解されてる方は今までお一人もいらっしゃいません。
補聴器を着けても今まで通り、ふつうに話せると思われています。耳を塞いだ違和感はご自宅で簡単に体験する事ができます。試しにご自分の耳に人差し指を入れて耳を塞ぎ、言葉を発してみて下さい。
多分ご自分の声が変わって聞こえると思います。人によって表現は違いますが。
★自分の声がマイクを通した時のように聞こえる。
★桶、トンネルの中で話しているように聞こえる。
★自分が話した声が前に出ない。自分の声が耳タブで聞こえる。
などなど。
耳を塞ぐとどうしてこのような症状が出るのでしょうか。??? これは耳に入った音の逃げ道が無くなるからなのです。
上のイラストで耳に入った音は鼓膜に当たり出口が必要なのです。
こもり感は外耳道(耳の穴)の何処を塞ぐかで決まります。
耳の穴の入口を塞ぐと音の抜け道がなくなり、自分の声が響き、桶の中で喋っているように聞こえます。
鼓膜の手前を塞ぐと音が骨部を伝わり外に逃げて行きます。
見えない補聴器(オトレンズ)は鼓膜の直近に装用する事でこもり感を軽減します。
こもり感は耳掛け補聴器でも耳栓を使う以上生じます。従来のオーダー補聴器(CIC型、カナル型、カスタム型)ではこもり感がかなり強く、補聴器を着けては喋り難く、これが補聴器を使い難い原因です。
オトレンズはこもり感を最大限少なく出来る補聴器です。
次回につづく。